インフルエンザと日本

みなさんこんにちは。

 

働きやすい国を目指して日本でも労働条件等の改革が進んでいるのよね。

一か月くらい前に黒子ちゃんと電話をしたときにインフルエンザの話になった。

 

黒子「どうして日本人はみんなマスクをつけてるのにインフルエンザに感染する人があんなに多いのかしら。それはやっぱり仕事を休みにくらいからじゃないのかしら。」

 

それを聞いて私は「え、そうなの?インフルエンザで出勤したら職場の人に迷惑じゃん。通勤中にすれ違う人にも移すかもしれないし。いくら何でも普通みんなで休むでしょ」とほぼ確信していた。

 

だけど今日の日経新聞の記事を読んでびっくり。

www.nikkei.com

 

「休んだらクビだ」

「休んだ3日分の賃金は払わない」

 

子供が感染した場合も、1日目の欠勤は許してくれたが「次の日から出てこい」と命令された、とか。

 

誰がそんな会社で働きたいの?そしてそれを許している国に住みたいと思うの?

 

フランスは極端かもしれないけど、風邪ひいただけで休ませてくれる。

風邪だってばかにできない。みなさんも風邪の軽い症状をあまくみて、治療と休養を怠った挙句、何週間も治らないなんてことを経験したことがあるはず。

これは本人にとっても不快だし、会社にとっても生産力の低下に繋がる重大な問題。

 

そもそも、

病気の人を脅して無理矢理出勤させるのはパワハラです。

そしてそんなことをする人は心のない人でなしです。

 

でも問題はもっと根底にある。

日本人を無理をするのが好き。

そして無理をしてる人を「ああ、無理をして頑張っている。素晴らしい人だ」などど褒め称える。個人の利益よりもみんなの利益が大事だと小さいころから教えられるからよね。でもそれがいつでも当てはまるとは限らない。

 

それに、自分の体調を蔑ろにする人は素晴らしくもなんともない。

それを「シフトが回らない」「私がいないとみんなに迷惑がかかる」って、あなた殉教希望者?悲劇のヒロインも甚だしい。

 

そして、一人二人社員が休んで仕事が回らないのは企業体制に問題がある。

 

休んで迷惑かけたっていいじゃない。お互い様よ。なんのために助け合いの精神を学ぶの?困った時、必要な時に頼れないんじゃ意味ない。

 

もっと気楽にやれないのかしら?

そんな気の張った世の中では休む暇もないわ。

そんな精神状態に健康な体は作られない。

 

病気になって休める。休んでも責められない。

そういう労働管理体制を法律できちっと管理しないと。そして国や地方自治体をその実施を監視しる義務がある。

 

被雇用者も自分たちの権利をしっかり勉強して主張しないとだめよ。働かせてもらっている。だけど奉公に出てるわけじゃないのよ。お給料に見合うサービスを提供しているんだから。そして病欠の権利もその一部。

 

日本人は変なところでまじめすぎる。

 

会社の利益が第一なのは当然。でも今の時代休養の必要な社員の健康を二の次にするなんて言語道断。これからはむしろ、元気になるまで出てくるな、くらいの寛大さを見せないと。

 

社員に信用されない会社は生き残れませんよ。